10分ジャズピアノ練習法

もう挫折しない!手っ取り早く弾けるようになりたい人に、練習のコツを教えます

基本のブルース バッキング編

ジャズはブルースとは密接な関係があり、ブルースが先に生まれ、それが進化したものがジャズです。

ジャズは広い範囲の音楽スタイルなので定義をすることが難しいのですが、ブルースはジャズの一つです。

一方ブルースは音楽スタイルとしては、ブルースの和音のパターン、スケール、感情的な歌詞があるものと定義が確立されており、コード進行がどれも似ています。

コード進行が似ているということは、基本のコード進行さえ覚えておけば、どんなブルースの曲にも応用することができます。

ジャズの基本ともなるので、初心者の方が始める曲としてオススメします。

セッションでブルースを演奏するときは、曲名は決めずに、「キー」だけを指定されることが良くあります。

「時間が余ったし、最後にFブルースでもみんなで回しながらやりましょう」

といった具合です。紅白歌合戦のフィナーレの合唱のようなものです。

 

ブルースはコード進行がどれも似ているので、キーさえ決まれば他の楽器と合わせられるのです。最もみんなで演奏しやすい曲と言えます。

曲は指定されないことが多いとは言え、いくつか有名なブルース曲を紹介します。

その曲で演奏されやすいキーも参考までに。

 

まずは、Fブルースの片手バッキングパターンについてご紹介します。

曲名「Billie's Bounce

キー「F」

 

 

Billie's Bounce

Billie's Bounce

  • provided courtesy of iTunes

  

Billie's Bounce

Billie's Bounce

  • provided courtesy of iTunes

 

 

バッキングのパターン(左手)

f:id:tenminutesjazz:20161223122139j:plain

このまま覚えてください。

 

/基本のルール

1. 3rdと7thを押さえること

2. メロディの邪魔をしないこと(メロディの半音上、半音下は基本的には邪魔なことが多い)

3. 間をつなぐこと

4. 時折9th・13thのテンションをいれること(テンションとはコード構成音以外の音)

となっております。

 

テンションを入れた場合は3和音になります。

その場合はこのようになります。これもこのまま覚えてください。

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押さえる音をしっかり覚えたら、次にリズムです。

リズムはジャズの必須要素の一つです。

リズム感は鍛えることができます。

その方法はまず耳にしっかり意識を集中して、良く聴くことです。

モノマネ芸人になったようなくらい、真似をすることです。

そっくりそのまま頭の中でリピートできるまで(歌が得意なら歌えるまで)、とことん聴くことから始まります。

リズムを楽譜から読むのは限界があります。

参考になるCDをよく聞いて真似をしましょう。

  

また、 

ジャズスタンダードの数ある曲の中から、よく演奏されるブルースをそのキー別にまとめました。

冒頭にも触れましたが、セッションなどで、曲名ではなく「Fブルースをやりましょう」などとキーだけを指定されることが多いので、そういった場合に参考にしてください。

 

'Blues Tunes一覧' 

 key:C C JAM BLUES, FOOTPRINTS, MR.PC, 

 key:F AU PRIVAVE, BAG'S BLUES, NOW'S TIME

 key:G ALL BLUES

 key:Bb  BLUE MONK, TENOR MADNESS

 

 

C Jam Blues

C Jam Blues

  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

-相対音感を身につける方法 -

ジャズピアノを練習していくと、初心者から脱出する際に必ず必要になるスキルがあります。

 

それは 相対音感 !!

 

私は初めはこれがなくて苦労しました。

相対音感がないため転調がとても苦手でした。

 

ジャズピアノに絶対音感は必須ではありません。なくてもOKです。

 

ただ、相対音感は必須です!

一番簡単でかつ効果のあった方法をお教えします。

 

まず最初の基本の基本

1.メジャースケール 全キー

これが弾けないと始まりません。

インターネットでもハノンでも、探せばいくらでも全キーの楽譜が出てくるので、

楽譜を見ながらで結構です。

とにかく覚えましょう。

 

1がなんとなくできたら次のステップ

 

2.メリーさんの羊(童謡) 全キー

全キーの楽譜はありませんから、自分の耳を頼りに弾きましょう。

メジャースケールの1st.2nd.3rd.5thの音のみなので、1ができていたら簡単なはずです。

 

音の並びは数字で考える癖をつけると、ジャズピアノの練習には役に立ちます。

 

 

例:

 メリーさんの羊(key:C)

 

ミレドレミミミ レレレ ミソソ

ミレドレミミミ レレミレド

 

これを

3212333    222   355

3212333  22321

 

と考えるのです。

 

なのでkey:Fにすると、

メジャースケール は

F G A Bb C D E F

1 2 3 4    5 6 7 8

 

となりますから、

1はF

2はG

3はA

5はC

となりますね。

 

AGFGAAA  GGG  ACC

AGFGAAA  GGAGF 

 

 

これを全キーで考えるわけです。

 

 

 

次に進みましょう。

2つめの曲は音の数を少し増やしましょう。

 

3.ちょうちょ(童謡)全キー

メジャースケールの1st.2nd.3rd.4th.5thの音のみなので、2ができていたら簡単なはずです。

 

数字で曲を表すと

533  422  1234555 

5333 4222 1355333

2222234 3333345

5333 4222 1355333

 

4.かえるの歌(童謡) 全キー

メジャースケールの1st.2nd.3rd.4th.5th.6thの音のみなので、3ができていたら簡単なはずです。

 

1234321 3456543 

1 1 1 1 

11223344321

 

5.大きな栗の木の下で(これも童謡) 全キー

メジャースケール全部出て来ます。

これでとりあえずメジャースケールはOK!

(注:太字の1はオクターブ上の音です)

 

112335  33221

33451 615

117566665

112335 33221

 

全キーで弾いてみると苦手なキーがあるのがわかります。

苦手なキーはBとかDbとかでしょうか?

もしくはほとんどのキーが最初は難しいかもしれません。

こればっかりは慣れていくことが大切です。

 

 

 

代理コードとアドリブについて 

まず、用語の復習から。

 

ざっくり言うと

代理コードとは、コード進行の変化球です。

曲のアレンジを変える手法のひとつで、様々な代理コードがあります。

 

サブドミナントとは、

Ab-Bb7-Ebmaj と進行する場合でいう 最初のAbのことです。

Ab(サブドミナント)→Bb7(ドミナント)→Ebmaj(トニック)

 

サブドミナントマイナーとは、

Abm7-Bb7-Ebm7 と進行する場合でいう 最初のAbm7 のことです。

Abm7(サブドミナントマイナー)→Bb7(ドミナント)→Ebm7(トニック)

 

今日はサブドミナントマイナーの代理コードについて、アドリブ例を用いて説明しようと思います。

 

サブドミナントマイナー(IVm7)の代理の候補たち

 bⅡmaj7   Ⅱm7   Ⅱφ bⅥmaj7 bⅥ7 bⅦ7

 

key:Ebの時は

 Abm7の代わりに

Emaj7  Fm7  Fφ Bmaj7     B7     Db7

が使えます。

 

 今回は bⅥ7B7)の代理コードを使ったアドリブをご紹介します。

 

Abm7-Bb7-Ebmmaj 

という進行を、

B7-Bb7-Ebmmaj

に変えています。

1段目はアドリブ例です。リックとして覚えてしまいましょう。

2段目は使っているスケールです。

 

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代理コードを少しずつ覚えていくことで、アドリブの幅が増えて音が豊かになります。

プロのCDで「テンションだらけの複雑なアドリブだなー」なんて感じて調べたら、実は代理コードのスケールだった、なんてことはよくあります。